伊東/伊豆高原の観光&イベント情報「尻つみ祭り」

《伊豆リゾート通信》


<伊東~伊豆高原>周辺 ~観光と自然散策~

お尻をつねってお神酒を回す奇祭《尻つみ祭り》

ユーモラスな「尻相撲」も人気!〜11/10開催!

 伊東温泉の中央を流れる松川の中流、いわゆる音無川の東岸にある音無神社(伊東駅から徒歩約15分)で毎年11月10日の夜に開かれるのが『尻つみ祭り』。
 「天下の奇祭」ともいわれるとおり、神事では社殿の明かりを消して真っ暗な社殿のなか、一切口を開いてはならず、お神酒を回すときに隣の人の尻をつまんで合図をしたのが名前の由来とか。「尻つまみ」が「尻つみ」に転じたといわれる。神事は1640年頃から行われているそうだ。

 境内では、お囃子のリズムにのってお尻をぶつけ合うユーモラスな「尻相撲大会」も開催。
 この尻相撲、1975年に始まった奉納相撲で、直径1mほどのタライが土俵になっている。お囃子に続く太鼓の合図で尻を突き合わせ、一方が土俵の下へ押し出されれば勝敗決定となる。
 競技は団体の部、大人の部、子供の部があり、各賞には賞金や賞品が用意されている。
 <お問合わせ=TEL:0557−37−6105(伊東観光協会)>

 ちなみに「音無神社」の由来について地元の人に聞いてみると、限られた逢瀬の時間、すぐそばを流れる松川のせせらぎの音で八重姫の密やかに囁く声が聞き取りにくかったことで、頼朝が「川の音よ無くなれ」と松川に命じたことから名付けられたという。

 一方、「音無神社」には神武天皇の祖母にあたる豊玉姫命(とよたまひめのみこと)が御祭神として祀られている。豊玉姫命はお産がとても軽かったことから「安産の神」とされ、地元では古くから、出産前に底の抜けた柄杓を神社に納めて安産を祈願。無事に生まれたら、御礼として底の抜けた柄杓を出産後に納める風習があるという。拝殿の長押(なげし)に刺してあるおびただしい柄杓(ひしゃく)はこれらの宿願の御礼であり、安産を願うようにすべて大小の穴が開いている。

 境内には樹齢1000年余といわれる伊東市指定の天然記念物タブの木と椎の大木がある。この木陰で、頼朝と八重姫が恋の逢瀬を楽しんだといわれている。

<「尻つみ祭り」のパンフや詳細は下記URLより↓>
= https://itospa.com/event/detail_54622.html


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