温暖な気候と四季折々の自然に恵まれ、<別荘>でも<定住>でも

《伊豆リゾート通信》


「別荘」「住まい」特集&「リゾート暮らし」ガイド

* リゾートに暮らす *
《伊東〜伊豆高原》

首都圏のみならず、日本各地や世界からの観光客で賑わい、
温暖な気候と海・山に恵まれた「伊東〜伊豆高原」エリア。
西南に天城連山、東に相模灘を控える自然あふれる土地。
古くから多くの移住者に愛されてきたところでもある。
住めるリゾートとして人気の「伊東〜伊豆高原」エリアを特集する。

温暖な気候と四季折々の自然、「別荘」でも「永住」でも…

恵まれた「リゾート環境」と「住環境」を併せ持つ

< 連載:その⑴ >

■年間665万人が来遊する国際観光都市「伊東」

 伊東市の統計によると年間約665万人(2017年度・伊東温泉観光統計)が来遊する国際観光都市・伊東。その来訪者も年々増加傾向にある。そこにあって、とくに国内外からの観光客で人気が高いのが、古くから旅館やホテルが建ち並ぶ「伊東温泉〜伊豆高原」にかけてのエリアである。今日もなお人気を維持するこのエリアの魅力について探ってみよう……。

海・山の自然に恵まれた伊東〜伊豆高原エリア

 伊東への交通手段はいろいろある。東京方面からだとJR線から伊豆急線へ直接乗り入れている特急「踊り子号」をはじめ、伊豆の東海岸を訪ねる方法としては新幹線での熱海経由も便利だ。横浜あたりからだと、東海道の在来線を利用しての行程もさほど苦にならない。
 車利用なら、トップシーズンは混雑や渋滞もあるが、海沿いの国道135号線を行くことになる。山側の伊豆スカイラインを利用する手もある。また中部・関西方面からのアプローチとして、沼津インターから伊豆縦貫道路を通って富士山をバックに見ながらの旅を満喫することもできる。こうした良好なアクセスが、伊東・伊豆高原エリアの人気を支えていることは言うまでもない。

■総面積の45%が国立公園。海・山の自然と、温泉も魅力

 伊東市の年間平均気温は16度前後で、真夏の最高気温と真冬の最低気温の較差も小さく、年平均降水量も比較的少ない。こうした温暖な気候と、総面積の約45%が国立公園区域指定という豊かな自然を慕って別荘利用はもちろん、都会から移り住んで永住を決め込む人も少なくない。
 伊東から川奈、富戸、城ヶ崎、伊豆高原の、このエリアにはいくつもの別荘地や分譲地が広がり、いずれも緑に包まれた高原情緒や雄大な海景色など、豊かな海と山の自然に満ち溢れている。
 とくに伊東市では、大室山、小室山、城ヶ崎海岸、松川、汐吹海岸、一碧湖、オレンジビーチ、巣雲山の8カ所を、市を代表する観光名所として伊東八景と呼んでいる。 また2018年4月にはユネスコから世界ジオパークとしての認定を受けた。
 もちろん温泉の魅力も欠かせない。「伊東温泉」は、日本有数の温泉場の1つに数えられ、全国第4位の温泉総湧出量を誇っている。

「温泉」の魅力も欠かせない(イメージ)

■各地域のコミセンでも、住民サービスや交流活動

 2017年に市制施行70周年を迎えた伊東市。豊かな市民生活や行政サービスを支える伊東市役所は、市の北部に位置する。1995年に建てられた庁舎は、帆船をイメージした外観や青い空が反映する反射ガラスの壁面、開放感のある館内の吹き抜け構造など、当時としては画期的な設計で、リゾート都市にふさわしいクオリティが感じられる。
 その規模や機能は人口7万人弱の市民サービスを支えるには十分といえるが、ただ現在の伊東市は1947年(昭和22年)に伊東、宇佐美、および伊豆高原のある小室、対島の4地区(村)が1つになっただけにその面積は海と山に挟まれた南北に長い広大なものになる。
 そこで、日常の住民サービスや地域のコミュニティ活動、生涯学習推進などの目的で宇佐美、小室、富戸、八幡野の4ヶ所にコミュニティセンターが設置されており、住民同士の交流・対話を深めるなどの活動のほか、証明書発行など様々な住民サービスも提供されている。

▼帆船をイメージした伊東市庁舎と吹き抜けの館内(下)

(*写真協力:伊東市観光課、伊東観光協会)

<この特集:次号につづく>

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